肝機能を高めてコレステロールを下げる

肝機能を高めてコレステロールを下げる

コレステロールと肝臓は密接な関係です。体内で作られるコレステロールのうち、60〜70%が肝臓で作られています。体内のコレステロールは、肝臓を主とする臓器で合成され作られるものと、食事の際に食品から摂取したものが合わさったもので、体内で作られたものが約7〜8割、残りの役割が食品から摂取するものだといわれています。

したがって肝臓のコレステロール調節機能、すなわち肝機能が正常に働いているかどうか、そしてコレステロールを下げる食生活を送っているかどうかが大切です。

コレステロールを下げる食生活

コレステロールを下げる食事といっても、ぱっと思いつかないものです。
実際どんなものがコレステロールを下げてくれるのかというと大豆、豆腐、野菜、青魚、果物、海藻、ベニバナ油、コーン油、ヒマワリ油、オリーブ油などがあります。しかしただ摂ればいいかというと、そうではなく油は摂りすぎるとかえって体によくありません。食生活全体の見直しといっても一筋縄ではいかないのです。しかしサプリメントを併用することで食事は今のままで簡単に補うことができます。コレステロールを下げるのに効果的なサプリメントであげられるのは青魚の魚油(DHA・EPA)です。まずはサプリメントで上手にコレステロールをコントロールしていきましょう。

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つぎに肝臓の働きについて検証しながら、肝機能を高める方法をご紹介します。

体の中の貯蔵庫〜肝臓は重要な臓器

肝臓は人体の中で最も重い臓器だと言われています。他の臓器と異なる独特の血液循環系をもっています。肝臓に入る血管には、酸素を運ぶ肝動脈と栄養素を運ぶ門脈の2つの血管系があります。肝臓は、この血管系から入ってくる酸素や栄養素を使って、代謝、解毒、排泄などの活発な働きを行っています。

肝臓は、腸で吸収された様々な栄養素を代謝、貯蔵するほか、胆汁の生成や分泌、解毒や排泄などの、生命の維持に必要な多くの働きを行なっています。体の中の貯蔵庫に例えられるのはそのためでしょう。肝臓には約2000種以上の酵素があるといわれ、これらの酵素によって、肝臓はたんぱく質代謝、脂質代謝、解毒機能といった役割を担っています。

肝臓の主な働きのひとつ〜脂質代謝

コレステロールとの密接な関係がある脂質代謝についてご説明しましょう。脂肪は、三大栄養素(たんぱく質、脂肪、糖質)の中でも大きなエネルギー源です。ビタミンを摂取するうえでも、大切な働きしています。同時に、胆汁と膵臓から分泌される酵素によって分解され、小腸で吸収されます。

小腸粘膜で再び中性脂肪に合成され、リンパ管を経て大循環系(心臓→動脈→全身の臓器・組織→静脈→心臓という血液の流れ)に入り、肝臓にとりこまれます。

肝臓では、脂肪酸の合成、分解のほか、コレステロールやリン脂質に合成され、血液中の脂質はリポたんぱく※1と結合しています。このリポたんぱくも肝臓でつくられます。善玉・悪玉コレステロールの分類もここで行われ、悪玉が多いと体に支障を来します。

※ 1
脂質と結合した複合たんぱく質。コレステロールなどの脂質の運搬を行い、分子密度から低比重リポたんぱくしつ(LDL・悪玉)・高比重リポたんぱく質(HDL・善玉)などに分けられる。

●肝機能を高める方法

では、肝機能を高めるにはどのようにすれば良いのでしょう。実は、日々の暮らしの中でできることばかりなのです。まず食生活では、以下の事柄が大切です。

1「過食、偏食をしない、油物を食べ過ぎない」
高脂肪の食物は、他の栄養を消化処理するよりも肝臓にとって負担になります。

2「野菜や果物、海藻、キノコ類を積極的に摂る」
食物繊維は便通を良くする作用があり、腸内細菌を良い方向へ導きます。

3「大豆製品(植物性タンパク質)を食べる」
大豆に含まれるサポニンは、過酸化脂質を抑えて肝臓を再生させ、肝機能を正常にします。高脂肪食を摂りすぎると過酸化脂質が増加し、肝機能障害が起こりやすくなりますが、大豆特有のサポニンは過酸化脂質ができるのを抑え、大豆タンパクの肝臓再生作用とともに肝機能を正常に保つ働きがあります。

4「牡蠣、アサリ、しじみ、イカなどタウリンが豊富なものを食べる」
タウリンには、胆汁酸の分泌を盛んにすることで肝臓の働きを助け肝細胞の再生を促進させる作用、また細胞膜を安定化する効果があります。肝臓から分泌される胆汁酸にはコレステロールを排泄させる働きがあります。タウリンによって胆汁酸の分泌が増えると、血液中のコレステロール値も下がるというわけです。

5「お酒を飲み過ぎない」
日本人は欧米人に比べて体格と同様、肝臓が小さい、また弱いと言われています。肝臓は加齢とともに総量が減りますが、日本人は欧米人よりも減り方が大きいこともわかっており、肝機能障害を起こしやすいということです。

日本人の約4割の人は遺伝的に、アルコールからできたアセトアルデヒド(アルコールの10倍の毒性)を酢酸に分解する酵素であるALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)が不足しています。肝臓では、アルコールとアセトアルデヒドが代謝される過程で、「NADH」という物質ができます。どんどん肝臓にアルコールが運び込まれた代謝がフル回転すると、このNADHが肝臓内に溜まり、分解の効率が徐々に落ちてゆくのです。 お酒が弱い人はもちろん、強い人も過信は禁物。ビールなら小瓶1本まで...と適量を守りましょう。


また、生活習慣では、睡眠不足、夜更かしをしない、ストレスを避けることなどが大事です。起きて活動する時間が長ければ長いほど、肝臓はエネルギーを消耗します。睡眠不足は余分な自律神経のバランスを崩し、負担を肝臓にかけるのです。

精神的なストレスは、交感神経を緊張させます。肝臓や臓器を動かす神経は交感神経と対立する副交感神経なので、体がストレスに対して抵抗している間中、肝臓はスムースに働けない状態にあります。 ストレスの解消法をみつけ、適度な運動なども取り入れながらリフレッシュすることが大切でしょう。